at night はなぜ at を使うのか?【認知言語学からみる英文法】

文法
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こんにちは!

突然ですがボクは大学で認知言語学を学んでいます!

とても楽しい学問なので皆さんにも学んでいただきます!(押し売り)

今回のテーマは at 

今まで英語を勉強してきた皆さんにとっては前置詞のatなんて基本すぎてあまり意識したことないと思いますが、深掘りしてみると意外と奥が深いんです。

皆さんはこんなこと考えたことはありませんか?

in the morning なのに、なんで at night なん?

ヒントは、atのイメージにあります。

atは幅のイメージがない

最初に確認しておきたいことがあります。それはatは点のイメージだということ。

↑点。

対象のものはその点の上でも下でも横でもなく、その点にあるわけです。

例:He was in the classroom at that time. (そん時は教室にいたよ。)

この例では、過去のピンポイントのその瞬間に教室にいたことを表します。

逆にその時以外は別の場所にいたことを示唆しています。

なぜ at night という言い方をするのか

さて、それではなぜ morning には in を使い、in the morning というのに night は at を使い、at night という言い方をするのでしょうか。

それは人々の一般的な行動が関係しています。

あくまでも一般論ですが、日中は学校に行ったり仕事に行ったり、時間にある程度幅があるように思えます。

それに対して夜は活動をすることはなく寝るの一点だけです。そのため、時間に幅を持たせる必要がなく at を使うのです。

日中のイメージ

・学校に行く ・仕事をする ・お買い物に行く ・料理をする ・友達と遊ぶ

 

夜のイメージ

・寝る

他の例文で確認

She is at the supermarket.

She is in the supermarket.

を比べてみましょう。

この例文は二つとも彼女がスーパーにいるという訳になると思います。

ではこれらはどのように違うのでしょうか。

それは話し手の視点が違うのです。

She is in the supermarket.は話し手も彼女と同じスーパーマーケットの近くにいます。

それに対してShe is at the supermarket. の場合は、話し手は彼女から離れた位置にいるわけです。

なのでこの例文の場合彼女が実際にスーパーマーケットの中にいるのか外にいるのかはわかりません。 

 

She is in the supermarket.のイメージ

 

 

She is at the supermarket.のイメージ

atを使った方が点のイメージが強調されるので視点が遠くから引いて見ているイメージですね。

まとめ

atは点のイメージ、夜は寝るという一点のイメージなので at night という言い方をする。

どうでしたか?認知言語学って人がこの世界をどのようにして見て、認知して、それをことばにするのか、そのプロセスを学ぶ学問です。あの文法もこの文法もちゃんと理由があるわけで、ただ暗記するよりもその理由を知るのってめっちゃ楽しいんですよね。

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